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2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

こだまちゃんよりアスベスト・粉塵に関して

GWに現地での活動に参加した小玉ちゃんから、自分の仕事で得た知識から
できるアドバイスをいただきました。きちんと学べば怖くはありませんが、
知らないと言うことが一番怖いことだと思います。(やっさん)

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AOEの皆さんこんにちは。小玉です。
そして毎週現地で活動されている皆さんご苦労様です。

私もゴールデンウイークにのんちゃんの車で行き、
牡鹿半島の漁港で作業させて頂きました。
仕事の延長というような格好でしたが…。
3日間の休みも移動で実際に作業が出来たのは中の1日でした。
また時間が取れたら何か出来る事をやらせて頂こうかと思っています。
しかしみんな本格的でしたね。重機といい、ヘルメットを被ってといい…
ただちょっと気になったことがあったのでお話します。

マスクの着用もみんな義務付けた方がいいのではないかと思います。
どんな粉塵が飛散しているかわかりませんし、阪神大震災の時も
後から体の異常を訴えた方もいらしたそうですが、心配なのは石綿(アスベスト)です。
古い建物には色々な所でアスベストが使用されています。(特に学校など
コンクリート造りの建物が多いですが、木造建築物にも使用されています。)

私も仕事柄、会社で石綿についての講習は受けさせられましたが、
今、現地ではガレキの周りでの作業が主なのではないかと思います。
本来ならアスベストのある場所での作業はそのレベルによって専用の
マスクが必要です。以前、私の入っていた改修ビルのフロア解体時には
そのエリアを全部密閉して中で作業をしている専門の作業員の方は
全員宇宙服のような呼吸用保護具を使っていました。

今回、私も現地に来ていた1人の土木作業員の方と色々話をしましたが、
「私も色々わかるのですが、今日も色々まずいんじゃないかという物を
目にしました。私も専用のマスクを持っていますが、自分だけするのも
いやらしいですしね。」と言っていました。

こういう話をして不安になったり神経質になったりするのも良くない
かもしれませんが、アスベストがどの様な物かということは
知っておく必要があると思います。
勢いを持って現地の中で活動するのはとても素晴らしい事だと思います。
ただ、その中でもポイントでは安全に気を配り、注意するべきだと思います。
こんなに皆ががんばっているのに、後々うちらの中から1人でも
そういう人が出たらしょうがないからね。

くどいようですが、浮遊しているアスベストは肉眼では見えません。
すぐに体に影響を受けることはないとは思いますが、今回の支援活動は
長期戦になると思います。慣れない人、そしてこれから暑くなるにつれて
マスクの使用は苦しい物になると思いますが、マスクも大切な保護具の一つ
だという事を認識し、家族や周りの人への小さな思いやりの一つとして、
しっかりと着用して作業に当たって頂きたいと思います。

継続を考えるなら一度みんなで話し合ってみるのも良いかもしれないね。
少し話しましたが、理恵さんもマスクの入手方法とか相談にのってくれるそうです。
確かに全員みんなが専用のマスクを使うのは無理があると思うけれど、
少しでも良いマスクをしっかり使うことは出来ますからね。

もし、もう少し石綿(アスベスト)について知りたいという方は私の持っている
教材でよければ紹介します。連絡下さい。
お互いこれからも東北の為に自分達の出来る事を無理しないで
安全、衛生面にも気を配りながら続けていきましょう。長くなってすみません。

小玉
by aoesupport | 2011-05-19 16:00 | ボランティア情報