2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

てきやチーム福島南相馬市での活動報告(2月・3月)

てきやです。これからも大原と福島で活動を続けます。
福島支援隊  『粛々と・・・そして前へ・・・』
2月25・26日はやまちゃんと一緒に3月3・4日は、1月に一緒に活動した
こもゆうチームの宮澤温子さんと吉田麻衣子さんと、
てきやがカウンセリングの勉強をしている
『東京カウンセリング・スクール=NPO CESC セスク』
http://www.npo-cesc.net/report/index.htm
の江原直輝さんと一緒に再び福島県南相馬市で活動してきました。

2月25日は地震で地割れした民宿の敷地に土を埋める作業を行い、
26日は田んぼのなかのがれき撤去を行いました。

3月3日の土曜日は夜通し運転して朝8時には南相馬市に到着できる予定
だったのに、大雪で東北道が通行止めとなり白河で3時間程身動きが
取れなくなり、夜が明けてしまい、一般道を峠を迂回しつつひたすら走り、
南相馬市に入れたのはお昼前で、午後からしか作業できず物足りなかったです。
その日の午後はは側溝周辺のがれき撤去を行いました。
4日は自転車で津波被害を受けた地区のお宅を回りニーズ聞き取り調査を
行いました。 ただ日曜日だからか、避難している方が多いのか不在の家が多く、
年配の方を数人見掛けて、お二人の方からしかお話が聴けませんでした。
原発の影響で、家族がバラバラになり、いるべき人がいないさびしさが漂っている
と感じられました。 あと、この集落に残られた方のお言葉からは放射能という
言葉が頻繁に出てきました。
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話しを25日に戻します。ボランティアバスツアーで来た3人の方々を交えた、
やまちゃんとてきやの5人での活動でした。
地割れした所へ埋める土と斜面に置いた廃材の木々の運搬があと1時間あれば
終わるとおもっていた時、ボランティアバスツアーで来た3人の方々から一方的に
作業終了を告げられました。
『まだ14時45分・・・しかもバスの出発は今日じゃない。一緒にボランティアセン
ターで1泊するのに・・・なんでこんなに早く・・・あと1時間頑張れば終わるのに・・・』
「てきやチーム」・「こもゆうチーム」だったらこのような形での作業終了は
ありえないのでとてもとても残念に思いました。
逆にまた今まですごくいい仲間に恵まれていたんだなぁと実感できました。

南相馬仲町ボランティアセンター長の松本さんは、繰り返し、
『福島に来て同情で終わらないで欲しい。大切なのは「同苦」
「同苦」とは共に苦しみ、共に耐えること。 そして相手の立場に立って
何を求められているか考えて行動に移してほしい。田んぼの中の小石を
心を込めて取り除く・・・私たちはこうしてここにいる、その行動と存在が
きっと希望になるんだ・・・』と来るたびに熱く語りかけてくれます。
同苦・・・実践するのは難しい面があります。

26日の田んぼのがれき撤去をはじめた頃、田んぼの所有者でない住民
の方が見えて、こう話されました。
『この田んぼは原発に近く、警戒区域に隣接しているし、水はけも良くない。
地区では、埋め立てる方向で考えている。だからがれきを取ってもらっても、
田んぼが復活できるわけではない。来てくれるのはありがたいけど、
共通認識を持って活動してほしい。他にやってほしいところはたくさんある。』
ボラセンに確認し、所有者からは確かに、がれきを取り除いてほしいという
ニーズがあがっているということなので作業を続行することになりました。
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この話に引っかかり、てきやは情けないことに作業する身体の動きが鈍くなっていく
のを感じました。復活する見込みのない田んぼのがれき撤去・・・
自分の中で状況をのみこんで納得するまでしばし時間を要しました。
それは、寒さや雪とのたたかいではなく、自分の内面とのたたかいでした。

作業をしながらいきついた思考は、自分が感じた矛盾や疑問よりも大切なのは、
田んぼだったところが田んぼにならない、やりきれない、かなしいおもいを感じている
のは誰よりも田んぼの所有者だろう・・・田んぼとして復活しなくてもがれきが
放置され続けていたら、なおさらかなしい・・・ 当たり前だったことが当たり前で
なくなってしまったかなしさ・・・ ここも日本のふるさとなんだ・・・
ここまできて、この日の朝に松本さんが語っていたことが少しわかった気がしました。
・・・心を込めて、田んぼの小石を取り除く・・・
        同情ではなく「同苦」・・・共に苦しみ、共に耐えること・・・

そして自分の心の中に「粛々と」ということばが浮かんできました。
やっとすべての迷いや葛藤を振り切り、粛々と前へ進み作業したいとおもいました。
ふとやまちゃんの方へ目をやると、やまちゃんは、初対面のボランティアバスツアー
のボランティアさんと笑いながら田んぼの中にあった大きな石を運んでいました。
やまちゃんがとても頼もしく見えました。やまちゃんを連れてきてよかった・・・(^-^)

25日の土曜日も雪でした。26日は天気予報は晴れのはずなのに雪が降っていました。
雪で白く染まった大地をボランティア達が粛々と動いていました。
降り続く雪が田んぼに落ち、にじんで消えていく・・・
てきやにはそれが福島の大地の涙に見えました。
次に南相馬に来た時は、もっと強い心で粛々と作業したいとおもいます。
もっともっと心を込めて。

てきやこと清田和男
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by aoesupport | 2012-03-10 09:30 | 活動報告など