2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

てきやさん石巻大原での活動

11月の石巻活動報告  『時を共に動かして・・・』

11月23日24日25日の3連休に石巻牡鹿半島大原に行ってきました。
10月のある夜、大原で養豚業をしている高橋さんからうれしい電話を頂いた。
「てきやさん さみしくて電話しました。今度いつ来てくれますか?」
南相馬に行こうか迷っていたが、大原に向かうことにした。
その高橋さんの口添えもあり、平さんのビニールハウスの片付けのお手伝いを
させて頂くことになった。平さんは行くたびに、バーベキューや手料理で
もてなしてくれた方でよく一緒に日本酒を飲んでお話しをさせて頂いた方である。

これまで何度か、瓦礫が残る平さんの畑とビニールハウスの片付けのお手伝いを
申し出たが、「まだ農業やる気がおきなくてね」と言われ、断わられ続けてしまっていた。
今回は仲間と日程が合わず、はじめて一人で行く大原だった。
「夜は一人でお酒飲むのかなぁ」 そんな不安にかられつつ車を走らせた。

23日朝大原行政区の石森区長さん宅へ挨拶に行った。
朝ご飯を勧められたが丁重にお断りして神社の落ち葉掃きを行った。
また大原に来れたよろこびがじわじわとこみ上げて来た。
その後平さんとビニールハウスで合流し、片付けに取りかかった。
ビニールハウスの中は、あの日から時がとまったままだった。
地震でところどころ土が盛り上がり、割れたガラスが散らばり、
おびただしい数の植木鉢が散乱し、倒れていた。

まず、土をならし、割れたガラスを拾い集めることからはじめた。
ガラスを拾いながら、「もっと早く拾ってあげたかったな」とつぶやいた。
その後、同じ道具ごとに1箇所にまとめ、植木鉢は同じ大きさのものを
重ねていく作業を継続して行った。帰る日の朝も1時間ほど作業を行った。
残念ながら、2つあるビニールハウスのうち、もう一つのビニールハウスには
手がつけられなかった。平さんは割れたガラスの箇所にぶ厚い強化ビニールを
貼り付けて、ハウスの修復作業を行っていた。
平さんの話によると、これからゆっくり、ゆっくり、野菜やお花づくりを
このビニールハウスでやっていくつもりだという。 
行者ニンニクの栽培も考えているんだという話も聴かせて頂き、
てきやもうれしい気持ちになった。
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平さんは多忙である。 亡くなられてしまった漁師の斎藤さんの海の仕事も
引き継いでいくとのこと。3年後の高台移転へ向けて、家を建てて、
てきやも招待してくれると言ってくれた。
「平さんが作った野菜をつまみに日本酒を一緒に飲めますね、楽しみです。」と、
てきやは、平さんに返した。
ビニールハウスの時が再びゆっくり動き始めた・・・そんな気がした・・・

ビニールハウスには、高橋さんがちょくちょく顔を出してくれて、小野寺さんも来てくれた。
23日の晩は、小野寺さん宅で夕食をごちそうになり、あわびの刺身に感動し、
家族の団欒の居心地の良さも加わって不覚にも酔いつぶれてしまった。
24日の晩は、高橋さんの仮設住宅にあがらせて頂いた。普段はめったに
自炊をしないという高橋さんが自前の豚と餃子を焼いてくれて、うれしさで胸が熱くなった。
水産加工業を営む、やっちんさんも来てくれて、あわびの刺身も再び現れて、
いろいろお話しができた。
「今度北海道へ旅行に行こうよ。(^-^)」 そんな話で盛り上がった。

おがた棟梁のところに顔を出すと、棟梁が作ったばっかりの杉の木でできた
お土産を頂いた。棟梁の笑顔を見るといつもほっとする自分がいる。
なんか思い出に残る、頂いたものが大きすぎる3連休だった。

帰る直前、区長さんに挨拶に伺った。玄関で失礼しようとしたが、引き止められ、
茶の間に上がらせて頂き、しばし区長さんとお話しした。
帰り際、区長さんの奥さんが握りたてのあたたかいおにぎりを持たせてくれた。
奥さんが笑顔で「てきやさん いつでも家にきていいんだよ(^-^)」
とのおことばにじ~んと胸があたたたかくなって泣きそうになった。
大原を後にして少し離れたところであったかいおにぎりを頂き、ひとり車中で涙ぐんだ。

石巻は瓦礫は1箇所に集められ、更地が目立ち、あたかも一見すっきりしたような、
片付いたような印象を与える。でも、その更地には、そもそも、家があり、家族がいて、
団欒のひとときがきっとあったとおもう。(場所は変わっても)再び家が建ち、
バラバラになった家族が戻り、集まれる、それが成って、
はじめて「復興」ということばが浮かび上がってくるような気がする。

まだ時が止まった場所がある。時が止まった心を抱えた人がいる。
時を共に動かしていきたい
     てきやこと清田 和男
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by aoesupport | 2012-12-22 01:25 | 活動報告など