2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

てきやさん4~6月南相馬での活動報告

『福島を置き去りにはしないという志を大切に』

◆4月20日(土) てきや 勝沼さん
午前 家財道具の片付け・・・午後 庭と畑の草刈り
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4月20日 松本ボラセンター長が家主さんから家の鍵を預かっていた。
(家主さんが貴重品は回収したので)、すべての家財道具を処分し、
トン袋に詰めて欲しいとのこと。
20キロ圏内・・・もう住まない、住めない・・・ということか・・・家主さんは今・・・? 
そんなことを考えながら作業をはじめた。まだ使える家具、鍋、食器、衣類、布団・・・
家にあるものをすべて外へ出していき、最後に布団と衣類が残った。
まだ使えるものを処分していくという行為の意味と復興という言葉とのつながりが
よくわからなくなっていた自分がいた。
この衣類使えるのに捨てるのか・・・いたたまれない・・・
気がついたら衣類をたたみ直している自分がいた。
なんだかそのままトン袋に入れたくはなかった・・・
外では他のボランティアさんがそのままではトン袋に入らないため、
家具を解体している音が聞こえた。
洗濯の洗剤の香りが残る衣類をたたみながら、自分なりに家主さんのことをおもった。
住めてた家に住めなくなり、使えるものも処分せざるを得ない・・・
「原発さえなければ・・・」
この光景に直面して、この言葉がしばらくてきやの心に、こびりついていた。

しかし、お昼で作業は終了したので午前の事を振り返る間もなく
午後は別の現場へと向かった。大きな家の庭と畑の草刈りを行った。 
畑には今は収穫されることのないたらの芽(山菜)がたくさんあった。

◆5月25日(土) 26日(日) てきや やまちゃん いっちー だてっち
25日 午前 お宅の不要物の片付け ・・・ 午後 刈った木や草の片付け
26日 福島県金山町のおばあちゃんに会いに。
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5月25日(土) 老夫婦と息子夫婦さんと一緒に不要な家財道具の片付けを行った。
ボランティアという名の見ず知らずの人たちが突然訪れる。
ご家族の方々の表情は最初は固く、警戒心すらも見受けられる。
でも、みんなで協力しあって作業しているうちにご家族の表情が和らぎ、
会話ができるようになり、後半はご家族の笑顔も見れるようになる。
てきやが震災ボラを始めてからよく味わう場面である。
この経過がてきやはたまらなく好きである。この日もそうだった。
お昼にこのご家族が出してくれた漬け物がすごくうまかった。
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単純に来て良かったと思った。
何をしたか、何ができたかではなく、出逢いから、かかわりと交流が生まれ、
今できることを行いながら共に時を過ごせることのよろこびをおもった。
午後は時間が余ったので、別な現場へ行き、草や木をトン袋へ詰める
作業を行った。ここの家主さんも親切だった。
「福島の米はうまいんだよ。今度ごちそうするから、食べにきてね(^-^)」
お別れに聞いたお言葉がうれしく、でも心のどこか痛いと感じた。
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26日(日)は、2011年夏の福島・新潟集中豪雨の際、畑の泥だしを
させて頂いた金山町のおばあちゃんに会いに行った。 
おばあちゃんが元気だったことがすごくうれしかった。
おばあちゃんは、大工さんがリフォームに入っていることをうれしそうに話していた。
「秋になったら畑の大根あげるからね、またおいで(^-^)」と言ってくれた。
てきやは夏に庭と畑の草むしりの手伝いに来ようと心の中でつぶやいた。

◆6月1日(土) てきや一人 お宅の庭の片付け(草刈り、木の伐採)
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6月1日(土) この日はてきや一人で行ったが、ボラセンで7人のチームが組まれ、
リーダーをさせて頂いた。作業指示書には、「敷地内の木はすべて伐採してください」
とあった。庭には立派な松の木もあった。 念のため家主さんに電話した。
この日はお葬式が入り、立ち会えないとのこと。
「・・・いつ住めるようになるかわからないからもう家も取り壊そうとおもって
・・・だから庭の木も全部切って下さい。」 
この日はほぼ1日慣れない手つきでチェーンソーを握り、木を伐採した。

最近の南相馬は、住むことを断念して片付けるニーズと
いつか住むために片付けるニーズとが混在している。
どちらもご家族、当事者だけでは大変である。

復興の文字が遠い。
そこに行き、何をしたかできたかよりも、大切なことは『志』だとおもう。

これからも「福島を置き去りにはしない」という志を胸に
福島に心を寄せ足を運んでいきたい。

てきやこと清田和男
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by aoesupport | 2013-06-11 10:30 | 活動報告など