2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

てきやさん2014年1月~3月活動報告

南相馬活動報告1月~3月 「まだ何も終わっていない」

今年は南相馬に多く行こうとおもっています。
活動のご支援とご理解を引き続きよろしくお願い致します。

●1月18日(土) てきや 畑だったところの木の伐採
 少し出遅れたが今年初めての活動。畑だったところの木を桜の木以外は
切り倒して欲しいとのこと。作業開始前、高齢の所有者さんが挨拶に見えた。
「原発事故以来家族が4箇所にバラバラに・・・」
福島で何度となく聞くことば・・・心のどこかが針で刺されたような痛みが走る。
「今自分ができることは木を切ること」とおもった。のこぎりを持つ手に力が入る。
カンパで買わせて頂いたのこぎりがよく切れる。ありがたい。
時間が経つのが早かった。何度も一緒に活動したやまのうちリーダーが
「もっとコンパクトにしてあげたい」と言いながら、ひたすら枝を切っていた。
まぶしい背中だった。

●2月8日(土) てきや  庭の木の剪定
 東京でも大雪が降った日だった。
きれいなマイホーム、子供用の自転車やおもちゃが庭に転がっていた
。ここに子供のいる家族が住んでいたことは明らかだった。
依頼は庭の植木の剪定だった。雪がどんどん積もっていった。
切った枝が雪に隠れていく。頭が重いと思ったら巻いていた手ぬぐいが凍っていた。
そんなことより、ここに住んでいた家族はどこへ行ったのだろうか?
この日も住民に会えなかった。
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●2月22日(土) てきや、いっちー  ビニールハウスの解体
 南相馬でよくある解体・・・意味と価値と人の顔が見えないとやる気が
起こらない自分がいる。よくある、身体は動いていても、心のエンジンは
掛からない。この日もそうだった。ビニールハウスを解体した後の
イメージが持てない。何のために、自分は南相馬に来ているのか・・・
いつもの自問自答が続く。そんなてきやをよそに、ボランティアの人たちは
ひたすら目の前のできることをやっている。いつもはっと我にかえる。
後半やっと作業に集中できる。リーダーが今日は手がつけられないだろうと
言っていた藪の中へいっちーが突っ込んで行った。
気がつくと予想以上の早さと丁寧さで作業が終わっていた。
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●3月8日(土) てきや、勝沼さん
ビニールハウス解体後に残された鉄パイプの撤去と回収

 ビニールハウスを守るため設置されていた暴風ネットを支えていた
太い鉄パイプの柱が残されていた。それは地中深く埋まっていて
抜くには手ごわい相手だ。この日も住民の顔が見えない地味な作業だなと思った。
穴を掘り、てこの原理を使い、共同作業で引き抜いていく。
ボランティアという名の大人たちが子供のような顔をして鉄パイプを取り囲む。
不思議な時間だった。

●3月15日(土) てきや 家具の移動、ビニールハウスの解体
 最初、あるお宅に伺い、2階のタンスや棚を1階へ降ろす作業をさせて頂いた。
「本当は処分したいんですけど市役所に問い合わせたら回収してないというので・・・」
と住民の方は言う。インフラ整備、除染作業も始まってはいるが、
仮置き場も不足していてまだまだすべてが追いついていない印象を受ける。
ボランティアセンターに戻るとビニールハウスの解体に合流することになった。
ここでも皆重労働を黙々とこなしている。
ここにボラに来る人の背中はやさしくて、強くてあたたかいと感じた。

常磐道が終点の富岡まで開通し原発の脇を走る国道6 号の通行許可証が
ボラセン経由で手に入れることができた。場所により線量の高い所があるとのこと、
少しの覚悟がいったが、これにより自宅から4時間で南相馬入りができるようになった。
(これまでの東北道→二本松経由だと6時間)
高速代とガソリン代で一万何千円掛かるが、それに目をつむれば、
日帰りが可能となり、南相馬入りの回数を増やすことができる。
ビニールハウスの解体や草刈り、使えなくなってしまった家具の取り壊し、
木や竹林の伐採等、プライオリティは低いの かもしれない。
でも自分の人生の中で誰かの、何かの役に立つ、立てる時を刻めることへの
よろこびと感謝と恵みを今、はっきりと感じている。
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話しを戻すと、原発の脇の6号線、至るところに柵やバリケードがあり、
柵は民家にも及び、広範囲でゴーストタウンが続いている。
「こんなに広い地域が住めなくなり、家族がバラバラになったんだ」と思い知る。

自分はこの3年間、この活動に対して「まだ終われない」とつぶやいてきた。
でもそれは単なる主観だった。
終われないのではなくて、終わっていなかったんだ。 これがたぶん客観である。
特に原発事故から3年・・・まだ何も終わっていない。

だから今年は南相馬に多く行きたい。
てきやこと清田和男
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by aoesupport | 2014-03-25 23:00 | 活動報告など