2011・3・11日に起きた東日本大震災におけるHS神戸とサポートチームの活動報告です


by aoesupport

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やっさんです。すっかり秋から冬に変わってしまった季節ですね。
東日本大震災の被災地にも2度目の本格的な冬がきます。
寒さのしのぎ方は変わったでしょうか?暖かい食卓を囲む回数は
増えたでしょうか?お正月を迎えるのに少しでも希望の光があたることを祈ります。
てきやさんの10月11月の南相馬での活動報告です。

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『秋の南相馬活動報告』   ・・・忘れない・・・

◆10月20日(土)
てきや一人プラスボラセンに集まったボランティア6名
「家周辺の草刈り、置き去りにされた牛が住み着いて汚れた納屋(倉庫)の片付け」
◆10月27日(土)
てきやとだてっちプラスボラセンに集まったボランティア約10名
「広い畑の草刈り」
◆10月28日(日)
昨年の夏に福島・新潟集中豪雨でボランティアに行って出会った
金山町のおばあちゃんに会いに行った。
◆11月10日(土)11日(日)お昼まで
てきや、やまちゃん、だてっち、かっちゃん
「広い畑の草刈り」
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◆10月20日(土)この日はいろいろ感じ、考えた1日だった。
震災と原発で、牛が置き去りにされ、納屋に住み着き、大切なものも使えなくなり、
家族で途方に暮れていたという。また、立ち入れなかったため、
家周辺の伸び放題の草にも困っていたという。
そして、立ち入り禁止の間に何度も泥棒に入られたという。
当日、元気なおばあちゃんと、フレンドリーな娘さんとうつむいた孫娘さんがいた。
前半てきやは家の周りの草を草刈り機で慎重に刈っていた。
花を育てるのが好きなおばあちゃんで、庭には、花や植木や、
植木鉢は100個以上あり、花専用のビニールハウスの後もあった。
珍しい薔薇の木や花、朝顔も咲いていてちょっと心が和んだ。

おばあちゃんはずっと笑いながら怒っていた。
「・・・この年になってこんな目にあうなんて・・・なんもかんも失った・・・
地震と泥棒と放射能と、牛にも荒らされて・・・」

・・・これまでどれだけ落胆し、かなしかっただろう・・・
笑いながら怒っているおばあちゃんに、てきやは何も返せずに、
苦笑いだけ浮かべて、おばあちゃんの指示を仰ぎながら一生懸命身体を動かした。
薔薇の木も植木も切ってほしいとのこと、「・・・放射能がなくなったら
また植えるから・・・いつ戻れるかわからないし、いつまで生きられるかわからんけど・・・」
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津波の被害はない、里山の麓の集落、酪農地帯でもあったという。
原発から16キロ圏内ということで、避難を余儀なくされたという。
そして、ある牛たちは注射で殺され、ある牛たちは置き去りにされたという。
戻りたくても戻れない、住みたくても住めない・・・津波とは違う原発の被害を実感した。
休憩時間は近所の草むらに咲く花を見て心の均衡を保った。 また来ようと思った。

◆10月27日(土)職場の後輩のだてっちと共に再び南相馬へ向かった。
まだ20代前半のだてっちにはここで多くを学び、成長してほしいと願っている。
いいボラさんさんとの出逢いも多いから。
広い畑に背丈以上の草が伸びていた。厳しいけどやさしい常連ボラさんがいた。
午前中、だてっちに草刈り機の操作を教えようとしたら、その常連ボラさんに注意されてしまった。
「まだメドがたっていない、今は慣れている人が草を刈れるだけ刈る時間だ。」
もっともだと思った。 午後にチャンスを作ろうと思った。
午後、終わりが見えたと思った時、常連ボラさんが笑顔で「今が教えるチャンスだね。
次に(若い世代に)つなげていこうよ」と声を掛けてくれた。
だてっちが草刈り機を慎重に動かしている。てきやは、ニコニコしながら写真を撮った。
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南相馬でのボランティアは決して苦しいだけではない。
いろいろな県から集まったボランティアが現場ごとにチームを組み、
協力しあいながら、草刈りや側溝の泥だしや瓦礫収集を行う。 
そして時に語り合う。 その人の背中や雰囲気、語り口から、
その人の生き方や信念がみえる時がある。
バックボーンの違う人たちが共に意味のある時間を過ごす。
てきやにとっては得がたい貴重な出逢いと学びのひとときである。
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◆10月28日の日曜日は去年の夏の水害で畑の泥出しをさせて頂いた
金山町のおばあちゃんに会いに行った。おばあちゃんの畑でとれた
かぼちゃの煮物と大根の漬け物をご馳走になり、またおいでと
かぼちゃと畑の大根をお土産に持たせてくれた。
何よりおばあちゃんが元気だったのがいちばんうれしかった。
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◆11月10日(土)11日(日) いいチームワークで畑の草刈りが 進んでいった。 
日曜日も継続し、山形に避難しているおばあちゃんと南相馬市内で
お仕事をされている娘さんにも会うことができた。
草が刈られていく様子を見ていたおばあちゃんの笑顔が印象的だった。

朝のミーティングで、南相馬市社会福祉協議会の門馬会長の、
「ふるさとを失いたくない」ということばが今も心に響いている。
今大切なことのひとつは、福島を・・・20キロ圏内で起きていることを・・・
忘れないことと感じている。   てきやこと清田 和男
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by aoesupport | 2012-11-23 23:17 | 活動報告など